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ビートルズ(友達に子供が出来たらHey jude)

兄の影響で小六の時からビートルズにハマった。兄がオリジナル盤のレコードを買い集めるので僕はUS盤とかラブソングスとか邪道(笑)アルバムばかり買うハメになった。

 

ビートルズ大辞典という本を買って何度も何度も読んだ。お陰で中学卒業する頃にはビートルズ全曲覚えたし曲のエピソードも暗記していた。高校になって音楽好きな同級生にビートルズの話題を振られたら得意気に曲にまつわるエピソードを語ったものだ。

 

 今にして思えば当時まことしやかに語り継がれてた逸話も本当は間違いだったりして、そんなものを受験勉強のように暗記して鼻にかけていた自分が恥ずかしくなる。そんな僕も高校、大学と成長するにつれ聴く音楽も様々になり、同時に自分なんかより遥かにビートルズに詳しいいわゆるビートルマニアの存在を知ってあまりビートルズの事をあれこれ語らなくなった。

 

 そうこうする内に社会人になり、ある時大学時代のクラスメート同士が結婚して、子供が産まれたときいて仲間達とお祝いに彼らの家に集まった。可愛い赤ちゃんを見ながら仲間達とワイワイ騒いでる時にふと思った。このままこんな友達付き合いが続いてこの子の成長を見ていく事になったらこの赤ん坊が学生になったり思春期に悩んだりするのを目のあたりにする事もあるのかなぁと。

 

 そこでハッと思い出したのが、Hey Jude だった。もちろんそれまでこの曲がJohnの離婚で落ち込んでたジュリアン・レノンを励まそうとしてポールが作った曲だという知識はあった。でもそれは単なる言葉の暗記でしかなくてその意味に僕は何も感じていなかったのだ。

 友人は2人とも大学のクラスメートなので、どちらとも仲良かったのだが、もしこの2人が何らかの事情が起こってやむなく離婚する事になって、それまで何度も会って成長を目の当りにしてきたこの子がショゲてたら僕はなんて声をかけるだろうか。そう思った時にただの知識だったエピソードがグッと自分の中に入ってきた。

 この曲を書いたポールの気持ちはどうだったんだろう、そしてこれをレコーディングしたいと言われたジョンの気持ちはどうだったんだろう。ジュリアンは?他のメンバーは?

 

 この時に僕は初めて過去の歴史を学ぶ事の意義とか学ぶ心の在り方を少し解った様な気がした。言葉や事象だけを記憶したって何の意味もない。その時起こった事柄に自分の想いを馳せてこそ感じられる物がある。

 

友達に子供が出来たらその子を見ながらHey Judeを思い出してみてください。僕はHey Judeを聴く度にあの時の事を思い出してこの曲が何倍も好きになりました。

 


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